医師の給与は将来増える見込みはないと予想しました。
これを前提として、医師がこれからの時代を生き抜くためにはどうしたらいいか分析してみました。
はじめに
将来的に、医師は高給取りではなくなる時代がきます。
常勤・非常勤共に良い病院のポストは少なく、給与も低い。病院で働くのが限界になり開業するも、周りには開業医が乱立し、患者は増えない。手っ取り早い薬局主導の医療モールで開業し賃料ばかり払っている。コンサルタントの勧めでCTやMRIを揃えるものの医療費の負担が大きいと患者が検査を拒む。借金は子供の世代まで持ち越す見込みになる。医師よりもIT企業で働く方が待遇が良いと言われる時代であっても、借金のため子供にも医学部入学を強いることになる。学力的に私立の医学部しか行けず家計は火の車。
かなり悪い方の推測をしてみましたが、おそらく今の歯科医師状態に近いのではないかと思います。歯学部の学生は大半が歯科医の後継ぎです。
医師としての明るい未来を手に入れるために今から対策できることを考えてみました。
取り掛かりやすいものから挙げていきます。
生き抜くための6つの方法
医師としての腕を磨く
一番王道です。希少価値の高いスキルをもつ医師は重宝されます。
今後は女性医師も増え続け、子育てをしながら非常勤で働く医師が増えます。また、子育てでキャリアにハンデがあると、どうしても簡単な仕事に流れがちです。
簡単な仕事は取り合いになり給与は下がる一方、スキルが必要な仕事は今後も需要が保たれているはずです。
得るべきスキルの条件は、需要がある(患者数が多い、単価が高い)こと、供給が少ない(できる医師が限られている)こと、自分が歳をとってからでも使えることです。そしてスキルを幅広く多彩に持っているほど重宝されます。それぞれは必ずしも高度なスキルでなくても構いません。
現在、心臓血管外科の最先端手術を習得しても、30年後には変わっている可能性があり、そもそも体力的にできなくなっているかもしれません。また、その設備をそろえている病院は限られているでしょう。
地域・職場により、求められるスキルは大きく違うので、どのスキルを取得するべきかはよく考えましょう。
今のうちに稼ぐ
将来的に稼げなくなるのであれば、稼げる今のうちに頑張って稼ぎましょう。
若くて体力のあるうちに、良い常勤先やアルバイトを見つけて稼ぎましょう。
10年後には同じ条件では雇ってくれないものと思ってください。
資産運用
稼いだお金も、銀行に眠らしておくだけでは物価の上昇についていけません。物価は2%を目標に上がっていく一方、普通口座の利息はほぼゼロ。定期預金ですら0.2%程度が限度でしょう。
そのため、資産運用を行い物価上昇の波に乗りましょう。資産運用は奥が深く、利回り2%でも素人には毎年続けるのは難しいとされています。
ふるさと納税、iDeco、つみたてNISAは最低限行い、さらに自分に合った運用方法を勉強しましょう。
なお、業者から電話がかかってくる不動産投資は、不動産についての知識やコネが少ない医師には全く向いていません。
副業をする
なんでも良いです。転売・執筆・人材紹介業・医学知識を使ったコンサルタント・ポイント獲得・嘱託産業医など。
好きなことであれば長続きし、継続的に稼げるようになります。
また、医学界という狭い世界だけでなく、幅広く社会に目を向けることにもつながるので、心に余裕が生まれます。
お金を目標としない
純粋に医学が好きで仕事をするので合って、多くの給料は求めないというスタンスでいけば全てが解決します。
求める幸せの形はそれぞれです。
お金に左右されず、幸せを感じることができればそれにこしたことはありません。
海外で医師をする
USMLEに合格しアメリカに行き、有名な医師になる。
ハイリスク、ハイリターンの一例です。
ちなみに、韓国の医療業界はすでに荒廃しており、韓国人医師が日本の医師免許を取得し、日本で働く例が増えているようです。
まとめ
これからの時代を生き抜くために、今のうちから将来をイメージし、できることから一つずつしていくことをお勧めします。