医師が簡単にできる小銭の稼ぎかたを考えていきます。
年間1000万円小銭を稼ぎましょう。
1000万円!?
小銭じゃないですね。しかし医師免許があればたやすいことです。
ただ、少しコツがいるだけです。
ここではその方法をみていきましょう。
はじめに
勤務医の平均年収は1500万円前後と言われています。もちろん年齢や専門の科、統計の取り方によっても全然違いますが、だいたいこれくらいのようです。
普通の医師であれば、年収2500万円くらいは簡単に目指せます。頑張れば年収3000万円も可能です。
しかも30歳で稼げます。
ズバリ、その方法は医局をやめて転職することです。
希少な肩書きや難しいスキルは必要ありません。
医局を辞める覚悟をする
↓
条件で絞る
↓
探す
↓
見学に行く
↓
転職する
手順はこれだけです。
ここからはこの手順を一つずつ見ていきましょう。
心の準備
まず、現在の自分を振り返ってみてください。
何のために働いていますか?専門医取得、学位取得、専門のスキルアップ、手術件数、やりがい・・・など。
それに対し、医局人事で、医師不足でやめさせてくれない、転職活動が面倒で・・・。このような消極的な理由も多いでしょう。
少し冷静になって考えてみましょう。そばに1000万円が落ちています。それも毎年1000万円ずつ落ちています。これを見て見ぬ振りで通り過ぎて行きますか?
「いやいや、今はお金じゃなく勉強だ。今スキルを習得することで将来たくさん稼げるんだ。」
本当にそうでしょうか。
医学はどんどん進歩するため、それに合わせて知識・スキルの更新が必要です。今専門的なスキルを身につけても、20年後には過去の治療法となっているかもしれません。周りに、過去の治療法しか知らない年配の医師をみかけませんか?
将来、若くて元気な医師が増えた時代に、過去のスキルしか持っていない医師を高給で雇ってくれるでしょうか?また、自分が体を壊して働くこと自体できなくなる可能性もあります。
医師が増え、人口が減ると言われるこの日本で医師の給与が今後上がっていく要素はありません。稼ぐなら今のうちです。
今一生懸命目標に向かって働いている方も、どこかで区切りがあるはずです。専門医を取った、5年間勤めた、結婚した、親の介護が始まった・・・などなんでも構いません。そこで一度転職を考えてみてはいかがでしょうか。
あなたならもっと稼げるはずです。
今すぐにでも転職の準備を始めましょう。そして医局を辞める覚悟をしましょう。
条件で絞る
数ある医療機関の中から転職先を絞っていくためには、最低限の条件を考えておくことが重要です。今より1000万円以上年収をアップさせるために必要な条件を考えていきましょう。
常勤週4日+非常勤週2日
医師の給与は、常勤よりも非常勤の方が優遇されていることが多いです。
そのため、常勤は最低限に抑え、非常勤でたくさん働くのが効率よく稼げる方法となります。
病院によっても異なりますが、基本的には週32時間以上働く医師が常勤とされます。つまり、1日に9-17時(8時間)、週4日働けば32時間となります。
つまり、常勤週4日+非常勤週2日が最大限効率よく稼げる方法となります。
休みは週1日+祝日+年末年始+夏季休暇となり、それなりに休むことができます。
稀に週3日でも常勤として扱ってもらえる病院もあり、もし見つけることができればさらに効率よく働くことができます。ただし、その場合、業務内容(美容・訪問診療・手術など稼げる業務)や立地(医療過疎地など)が限られることが多いです。
※東海地方周辺であれば、私が勤めていたそれなりに条件がいいかなと思う常勤・非常勤の病院をいくつか紹介することができます。お気軽にお問い合わせからご連絡ください。
もちろん常勤は持たず、全て非常勤にしてしまえばさらに稼ぐことはできます。しかし自分で社会保険に加入する必要があったり、手当(住宅手当・家族手当)や福利厚生、退職金、夏期休暇がないなどといったデメリットも生じてきます。
常勤年間1300万円、非常勤1日10万円、当直1回5万円
常勤年間1300万円、非常勤1日10万円、当直1回5万円を目標にしましょう。
当直を週1回したとすると、この条件で年収は2500万円を超えます。
この程度であれば難なく見つかるはずです。
もちろんスキルや仕事量次第でさらに稼げるかもしれません。
ただ、週に日勤6日+当直1回と常に忙しいまま働き続けると体が持ちません。
少なくとも当直はしっかりと寝れるところにしましょう。
そして、常勤先は時間外コールが基本的にないところにしましょう。
時間外はその日の当直医が全て対応するようなシステムになっているところを探します。
小規模な民間病院
小規模な病院は大規模な病院と比べて、利益を人件費に還元しやすい仕組みになっています。
大規模病院は、高額な医療機器を買ったり、最先端の医療を進めていくための設備投資にお金がかかります。若手教育のためのコストもかかります。そのため売上は大きくても人件費に回りにくいのです。
小規模病院は高額な医療機器は揃っていない代わりに、人件費に回るようになっています。
そして公立病院と民間病院を比較すると、公的病院は材料費比率や医薬品比率が高く、民間病院の方が人件費の割合が高くなっています。コストカット意識が高いためでしょう。
以上より、小規模な民間病院が狙い目です。
医療過疎地域
医師が不足している地域では、給与が高い傾向にあります。給与を高くしないと医師がこないためです。
医師があふれかえっている都心部よりも、医師不足で困っている郊外も探していきましょう。
例えば、常勤は都心部、非常勤は医療過疎地を選ぶのも良いでしょう。
普段は都心部に住むことができ、週2日間だけ遠く離れた医療過疎地域に行くことは良い気分転換にもなるかもしれません。
そのような郊外であれば、交通費も全額支給してくれるところが多いです。
実際、都心部の朝の空港や新幹線は、医療過疎地へ向かう医師でいっぱいとの噂です。
稼げる科
現在、求人で比較的高額な募集があるのはズバリ訪問診療の仕事だと思われます。
それは訪問診療の診療報酬が高いからです。
政府は、医療費削減を目的に、今後は入院のベッドを減らし在宅医療を増やす方針を打ち出しています。そのため、診療報酬が高額で設定されており、高額な設備投資も必要ないため利益が出やすいのです。
また、訪問診療では、専門によらず全身を見ていく必要がありますが、一般内科+αと考えると仕事内容的にハードすぎるといったことはありません。
なお、外科系など稼げるスキルを持っている医師はそれを活用することもできるかもしれません。しかし、手術をする場合、医療機器などに多額の投資が必要なこともあり、ノルマが高く追求される場合があります。
病院を探す
条件がある程度まとまってきたら、次は病院を探していきます。見つかるかどうか、結局はタイミングです。希望通りの条件を見逃さないようにしっかりとアンテナを張りましょう。
複数の医師転職サイトに登録する
医師転職サイトへの登録は無料かつ簡単にできます。
複数の転職サイトに登録することが重要です。
中でも大手紹介業者には多くの情報が集まるため信頼できます。
雇う側の病院側からすると、聞いたことのないような小さな紹介業者から医師を紹介しますと言われても信用できないものです。
私は数ある業者の中で、民間医局、Dr.転職なび・Dr.アルなび、m3.comといったサイトをよく使います。若手〜中堅の医師であればどれも少しは馴染みがあるかと思います。
サイトに登録すると、転職先を探したり、交渉までしてくれるエージェントからすぐに連絡がきます。そして、医師のスケジュールに合わせて自宅や職場の近くまで来てくれるので、一度面談をしてみてください。そこで条件を話すと、求人中の医療機関を探してくれるといった流れです。
私が中でも一番お世話になっているのは、【民間医局】の医師求人情報
です。
民間医局のエージェントは若い方が多く、ガツガツしていない印象があります。そして医療機関からの信頼もあり、条件のいい求人を多くもっています。
次によく使うのは、ホームページがとても使いやすい、Dr.転職なび・Dr.アルなび
です。
求人情報の更新が早いため、頻繁にチェックすることで好条件の求人をよく見かける印象を受けます。
また、会員登録や勤務することで、Amazonギフト券に変えられるポイントが貯まります。詳しくは下記の記事をご覧ください。
また、私は利用していませんが、大手人材紹介企業の、マイナビDOCTOR
もよく使われていると聞きます。
複数のエージェントを使い、希望通りの条件のところを探してもらいましょう。
自分で病院のホームページの求人情報を見る
転職業者に任せきりでなく、自分でも探していきましょう。
働きたい地域の病院をグーグルマップなどで探し、ホームページをチェック。
求人情報を見て、気になるところがあれば勇気を出して問い合わせをしてみます。その時、こちらが身分を明かしても、個人情報のため外部に漏れることは基本的にはありえません。こちらの経歴によっては好条件を出してもらえる可能性があります。勤務スケジュール、給与体系を思い切って聞いてみましょう。
この作業のメリットとして、時々かなりのお得情報が見つかる場合があります。
例えば、とある病院では、転職コンサルタントを介さずに直接問い合わせし、入職した場合は支度金500万円を支給するというところもありました。
転職業者が仲介した場合、成約時に病院側から年収の20%前後の手数料をとるため、例えば年収1500万円であれば約300万円の手数料が業者に渡っているわけです。少なくともその分は医師に還元しますということでしょう。
知り合いの医師と情報交換する
これが意外と重要です。
医師は忙しく、他の病院で働いている友人・知人とは疎遠になりがちです。
しかし、たまには友人・知人の医師と連絡を取り合ってみると、思いがけない良い話が舞い込んでくる可能性があります。
例えば、友人の病院で突然医師がやめて急募していたり、あるスキルを持つ人を高給で募集しているなど、条件が合いそうであれば話を聞いてみるといいでしょう。
また、友人・知人が実際に働いているところであれば、内部事情がはっきりわかるのが大きなメリットです。
※東海地方周辺であれば、私が勤めていたそれなりに条件がいいかなと思う常勤・非常勤の病院をいくつか紹介することができます。お気軽にお問い合わせからご連絡ください。
見学に行く
提示された募集要項の書類を見ても、いまいちピンとこないのが普通だと思います。
次は、どんどん見学に行ってみましょう。
見学に行く数は多ければ多いほど良いです。私は常勤の転職の際、半年間で5カ所以上見にいきました。
時間が許せば平日、医師が働いているところを見に行くのが一番いいと思います。
しかし、多忙な上、現在の職場にバレないようにしたいため、平日に時間が取れないことも多いと思います。
それなら平日の時間外や、土曜日でも全然構いません。
百聞は一見にしかずということわざ通り、行ってみることに価値があります。
ポイントとしては、詳細な勤務スケジュール、職場の雰囲気、時間外の対応の有無を聞きましょう。
そして、提示された給与よりもさらに上乗せしてもらう余地があるかどうかも聞くべきです。
この最後のひと押しで100万単位で年収が変わる場合もあります。
時間をかけて決める
転職する時期は早いに越したことはありませんが、急ぎすぎて条件の良くないところに就職してしまうと意味がなくなってしまいます。
半年〜1年間くらいかけて目を慣らしていくと、いつか必ずピンとくるはずです。
希望通りの条件に巡り合えば、早めに契約を申し出ましょう。ゆっくりしていると他の医師に先を越されてしまいます。
退職を申し出る
転職先が決まったら、現在の職場に退職を申し出ます。
病院の規定にもよりますが、3ヶ月前に言えば円満に退職できるはずです。
厳しい医局であっても、6ヶ月前に言えば十分でしょう。
引きとめられるかもしれませんが、次が決まっているのでとはっきり言いましょう。
3ヶ月の間に、引き継ぎ、サマリー書きをしっかり行い、跡を濁さず退職しましょう。
そして許される限り、残った有給を最後に使って辞めましょう。
今までいけなかった長期旅行をしてみたり、スポットのアルバイトをしたり、ゆっくり体を休めるのもいいでしょう。
まとめ
このように、転職をすることで年間1000万円お金を稼ぐことができます。
覚悟を決め、一つずつステップを踏んで、良い収入を手に入れましょう。